ホントはどうなの? 行政書士の仕事について
行政書士試験に合格してから、知人から「仕事内容は何をするの?」と良く聞かれます。
世の中には様々な士業があるけれど、行政書士ほど幅広い領域で仕事する士業は珍しいのではと思います。行政書士法によると、他人の依頼を受け、報酬を得て、主に次の5つの業務をすることとあります。
①官公署に提出する書類、その他権利義務又は事実証明に関する書類の作成
②官公署提出書類の提出手続きの代理、聴聞手続き、弁明手続きの代理
③行政書士が作成した官公署に提出する書類に係る許認可等に関する不服申立ての手続きについての代理等
④契約書等の書類作成の代理
⑤書類作成の相談
官公署といった時点で、すでにあまりに漠然としすぎて、把握しづらいですよね。ここで言う官公署とは、国または地方公共団体の諸機関を指すのですが、身近な代表例としては、市役所とか県庁とか警察等ですね。ただし、司法書士や弁護士の独占業務との関係で、裁判所、検察庁、法務局は殆ど含まれません。
また、行政書士が携わる書類の種類は、なんと10,000以上あると言われていますが、特定できていません。細かい法律改正によって、次々変わるだけでなく、顧客のニーズに合わせて新たな書類作成が日々生まれるからだと思われます。
しかし、果たしてこれだけ膨大な領域の仕事を、いくらジェネラリスト目指して研鑽を積んでも、すべてこなせる訳がありません。そこで、これは弁護士も同様でしょうが、行政書士はある程度の専門分野を持つことになります。
ただし、会社設立、相続や遺言、車庫証明などは、行政書士の代表的な業務であり、これはどの行政書士に依頼しても、ある程度引き受けることができるのではないかと思います。
何か身近なトラブルに直面した時は、まずは行政書士に問合せてみることをお勧めします。
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