ワンランク上の経営者になりましょう!
会社を設立したばかりの経営者は、自分の会社に投資したり、個人としても様々な出費がかさみます。また、立ち上げたばかりでは、会社の売上がすぐに上がるわけもなく、とにかく営業の日々でしょう。そんな経営者に大事なメッセージがあります。 自分にとって分不相応と思える高級な”勝負スーツ”を1着だけ、今すぐ買ってください。
これは、私が人工知能開発の会社を経営していた頃に、ある先輩経営者から教えられたことです。その方は、長年富士通の研究所で人工知能の研究をされたのち、自身で民間の研究所を立ち上げられて、脳機能論から発展した独自の分析方法を世に出している有名なK先生です。今でも時々テレビでお見掛けしますが、いつもとてもオシャレで印象的なスーツを着ておられます。
高級と言っても、現在の自分にとっての高級であって、何もオーダーメイドとか、アルマーニやシャネルを買えと言っている訳ではありません。私は、当時のスーツはせいぜい高くても4~5万のものを着用していましたので、思い切ってバーニーズニューヨークで、12万円くらいのスーツを買いました。ごくごくシンプルでスタンダードなスーツですが、とても仕立てが良く、10年以上愛用しています。
では、なぜ高級スーツを買うべきなのでしょうか? 理由というかメリットは3つもあります。
まず1つ目は、自分の心の支えになります。
経営者であれば、トップセールスは日常茶飯事で、時には自分より遥かに経験値のある大企業の重役たちの前でプレゼンすることもあるでしょう。私の場合、いつも自分サイドは1人か多くても3人で営業に伺い、聞いてくれる相手は4,5名から10名近くというパターンが多かったです。一番極端な例は、資金調達で動いていたときに、相手は大手銀行の重役が10名強ズラッと並んでいる中、私は1人事業計画書片手に、熱弁を振るったことがありました。いくら自社の計画や商品に自信を持っていても、心理としては圧迫面接のように感じられることがしばしばあります。そういう時こそ、”勝負スーツ”がお守りになってくれるのです。そうです、例えば「中央にいる1番偉い方にはかなわないかも知れないけど、端っこにいる部下の方のスーツよりも、自分の方が高級じゃん!」と思えたら、何だか自信とパワーが出てくるのです。 わかります?
2つ目は、当然相手が受ける印象が違います。
第一印象は、3秒で決まると良く聞きますよね。 私も無意識ですが、大体3秒くらいで第一印象を判断しています。 視覚、聴覚、言葉の3つが決め手になりますが、そのうち50%以上が視覚つまり「見た目」だそうです。そこで、”勝負スーツ”の出番なんです。仕立ての良いスーツは、やはり醸し出す雰囲気が違うし、きちんと手入れしていれば、清潔感が伝わるものです。 残念ながら、ぺらぺらの安物のスーツでは、提案自体も安っぽい印象を与えてしまう恐れさえあるのです。
3つ目は、自分自身の見分ける目を養ってくれます。
普段のスーツと”勝負スーツ”は、仕立てが全く違います。縫製やボタン、襟の形など違いを挙げればきりがありませんが、何よりも生地が全く違います。この生地の違いを、先ほどの3秒ルールで見分ける、目利きの力を養ってくれるのです。これはもちろん100%ではありませんが、少なくとも自分の”勝負スーツ”よりも上か下かの判断は、自然に身につくものです。これが出来るようになると、初対面の相手が、実質的にどのような地位にいるか、ある程度想定出来るようになり、営業上有利に働くことがあります。
いかがですか? 自分への投資としては、良いことばかりですよね。
さぁ、ワンランク上の経営者を目指すなら、ぜひあなただけの”勝負スーツ”今すぐ買いに行きましょう。 そして、これから先の会社の将来や自分の人生を決めかねない重要なプレゼンに、そのスーツで堂々と臨んでください!
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