スタートアップ経営者らが語る成功の秘訣とは!
ここ1ヵ月で拝聴した様々なセミナーや講演の中から、上昇気流に乗っているスタートアップ企業のトップや連続起業家の印象的なメッセージ集めてみました。中には「日本版ユニコーンの成長戦略」という刺激的なセミナーもあり、どのメッセージも経営者ご自身の体験からくるものなので、すごく納得できました。もちろん事業内容や事業領域、経営戦略によってすべてがどの企業にも当てはまる訳ではありませんが、やはり成長中の勢いのある企業のトップは、独自の視点や行動力、魅力に溢れていて、聞いているだけで元気になります。
■「誰よりも早く挑戦して、誰よりも早く失敗して、誰よりも早く修正し続けること」
これは海外進出に関してのコメントなのですが、シリコンバレーではなく、アジアや中東へ進出して失敗したからこそ、今の成功があるというお話でした。リーダーの覚悟が最も重要で、海外に出る際には失敗が当たり前で、マーケティングコストと考えて挑戦すること。そして、いかに小さな失敗から学び、乗り越えて次に圧倒的な成功事例作れるかが大事だそう。
■「頭で考えるより、スピードを上げて開発してサービスを育てること」
シリコンバレーで高い評価を得た事業が大失敗したことがある企業。一刻も早く世に出して、実際の顧客の反応から判断して事業を育てていくことが重要だと強調してました。この会社がすごいのは、100万人会員を突破するまで一切広告等は出さずに、水面下で出資を仰ぎ投資し続ける戦略を取っていたこと。色んな意味で勇気があるし、実際はチーム全員の頭で考え抜いていたと思いました。
■「お金を出さない大企業とPOCやっていたら、スタートアップ企業は潰れる」
これは複数の経営者が同じことを言っていました。中には実証実験はやらず、本番環境しか大企業からの仕事は受けないという経営者もいて、そういう企業ほど成功している印象を持ちました。経営者はいかに危機意識を持って大企業との取り組みに臨むか、実績や相手次第でしょうが、時には切り捨てる覚悟が必要なのかもしれません。大企業との信頼関係は、海外で大きな賞もらってから構築出来て、対等の関係になったという経営者もいましたが、優れた技術を持つ企業であればそういう戦略がありかも知れません。
■「人材獲得が最重要課題で、社員全員で獲得に向けて全力で取り組んでいる」
この企業は技術者を中心に採用を拡大しているのですが、海外での賞獲得に積極的に取り組み大学や研究機関での知名度を上げながら、今年度は300名の海外からのインターン応募を集め、70名採用したそう。社員である優秀な技術者が他社の優秀な技術者をリクルートする採用の成功のスパイラルを自社で実現しているように思われました。
今回お話を聞いたスタートアップ企業は、どちらかと言うとすでに知名度のある企業の経営者が多かったのですが、共通する点としては、事業を最初にスタートした時のビジネスモデルやサービスを一度見切ったり変更したりして、新たな事業で成功していることでした。例えば新たな会社や組織を作ったり、売上を上げている事業を捨てて別の将来性のあるサービスを構築したり、B2CからB2Bへ変更したりといったケースが多いと思いました。
今時代はモノ売りからコト売りへと変化する中で、さらにビジネスのスピードが速まってきている感が否めません。これからは、”いかにディスラプションの中で成長を実現することができるか”が成功の鍵ではないでしょうか。 創造に向けた破壊や革新をディスラプションと言いますが、破壊的なイノベーションと言った方がしっくりくるかもしれません。簡単に事例を出すと、紙資料の電子化、仮想通貨やUBERなど、既存のサービスや製品、市場を破壊するほどのインパクトを持ちますが、これこそスタートアップ企業だからこそ実現できるビジネスだと思います。同時にスタートアップ企業の内部でも、破壊と創造をスピードを上げて実現できる企業こそ、日本版ユニコーンになれる可能性があるのではと私には思えました。覚悟と勇気を持った経営者と支えるチーム、沢山の知恵と元気をもらいました!
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