初心者でもできる!マーケティングのすすめ Part7
様々なマーケティング活動を実施する上で必須なアクションと言えば、ずばり「市場調査」でしょう。私が敬愛するマーケティングの父、ピーター・ドラッカーによると、”マーケティングの目的とは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。”と言っています。この顧客を理解するためには、「市場調査」は欠かせません。
実は、この「市場調査」は、大きく分けて2種類の情報があります。 1つ目は一次データと言い、自社で集めた情報のことを言います。2つ目は二次データと言い、インターネットや書籍などから誰でも収集できるデータのことを言います。このいづれの方法で調査するかは、目的や予算などによっておのずと決まってくるでしょうが、最初にどういう項目を調査するのか、そしてその結果をある程度予測してから着手することをおすすめします。
■二次データ・・・まずは、誰でも収集可能な二次データについて
・外部にある資料
公的機関が調査した資料は、豊富なデータと信頼性の高いデータがあります。代表的なものといえば国勢調査で、統計局のHPで閲覧できます。その他にもインターネットを活用すれば、商工会議所や商工会、産業別組合などが様々な角度からデータを公開していますので、手軽に利用できます。 また、私が業界別や地域情報などで良く使用してきたのは、「〇〇経済白書」と言った自治体や業界団体が出版した書籍です。これはモノによってはやや高価かも知れません。また、朝日新聞が出している「民力」も有名で使いやすいでしょう。
そして民間データの利用方法としては、例えば飲食店を出店する場合に大手不動産が出している商圏データを参考にする、というような方法が考えられます。しかしそれらのデータを参考にする際に注意すべきは、インターネット上で出典が不明なデータを鵜呑みにしないことです。また引用されているデータの場合は、必ず出典元で正確な数値を把握することが大切です。
・内部にある資料
企業活動の結果、社内には様々な形で顧客データが存在します。販売管理システムや顧客クレーム台帳、営業日報、HPのアクセス解析などは、自社にとって大切な2次データとして活用できます。
■一次データ・・・費用や時間がかかるが、生のデータを取得する方法について
・アンケート調査
電話、FAX、インターネットを通じ、アンケートに答えてもらって集計し分析する方法です。最も一般的な一次データですね。
・パネル調査
対象を特定の人に絞り、その人に対して長期間調査を行う方法です。具体例としては、視聴率調査、政党支持率などの世論調査がありますね。長期間特定の調査対象者からデータを収集するので、顧客のニーズや市場の変化を把握しやすく、サービスや新製品を発売する時などに大変有効なデータになりえます。
・グループインタビュー
定性調査と言い、ターゲットに近いと思われる複数の人を集めて特定のテーマにそって自由に話し合う座談会を行ったり、司会役が進行してインタビューを行う方法があります。どちらもターゲットの意見を直接聞けるので、予測した項目以外の新しい発見を得られることが多いでしょう。
・その他
訪問して直接アンケート取ったり、会場で人を集めて収集したり、郵送で聞いたり、自宅で使用してもらいその結果を収集したりと、商品やサービスによって、様々な方法があります。いづれにしても、ある程度の時間と費用が掛かりますが、二次データよりも知りたい情報が多く入手できる可能性が高いです。
いかがでしょうか? おそらくどのような業種であれ、二次データを活用することは日常茶飯事でしょう。しかし生のデータである一次データを収集することができれば、商品開発やサービス開発において、画期的なアイデアが生まれる源泉になることもあります。ちなみに私が個人的に実施してわくわくしたのは、グループインタビューでした。
タグ:アンケート, グループインタビュー, 二次データ, 市場調査
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