初心者でもできる!マーケティングのすすめ Part8

皆さんは、「宣伝」「広報」「販促」という言葉の定義の違いを考えたことがありますか? 小さな企業であれば、すべて同義の概念として、外部から認知してもらう手段と捉えていることもあるでしょう。しかし、例えば消費財メーカーなどの大企業であれば、この3つは大きく分かれており、それどころか更にWEB戦略を専門にする部署が独立していたり、予算規模も全く違っていたりします。つまり、これらは最終的な目的は同じような効果に収斂したとしても、手段やアプローチ、戦略が違うのです。

さて、ではこの3つはどのように考えていけば良いのでしょうか? 実は、企業のステージ、売上規模、事業内容など様々な条件によって、考え方や予算投入の仕方も変わります。なので一概に定義するのは大変難しいのですが、当事務所もスタートして間もないので、まずは小規模事業者を想定してみます。まず「宣伝」は予算をかけて企業イメージや商品紹介などをする活動を指し、「広報PR」とは、ニュース性のある記事を発信して媒体に取り上げてもらうような活動を指し、「販促」はその名の通り販売を促進するための活動で主に店頭など顧客との対面で行われることが多い活動です。自社の商品、サービスに合わせてどの活動に注力するか、小規模事業者であれば特に経営資源を集中して取り組むことをお勧めします。

■宣伝広報活動の大まかな手順
①目的により方針を決定すること
無料のイベント実施、HPで集客、特定の紹介に頼る、など目的に合わせメインとなる方針を決定します。

②必要な予算を決定する
余裕があれば必要な金額を準備するだけでしょうが、できれば目標とする売上の数%という設定がベストです。どの程度の数字にするかは利益率などにより考え方が変わるでしょうが、最初は10%未満が良いのではないでしょうか。全て無料ですることは難しいので、出来るだけ費用対効果を得る方法を検討していきます。

③予算や方針に合わせ、必要な準備をする
チラシを作成、HP開設、紹介者との接点を作るなどの方針に合わせ、必要な手配をします。

④スケジュールや目標設定など計画を作成する
いつの時期にどの程度の成果を得ることを目標にするか、出来る限り具体的な数字を策定します。

⑤実施および検証
PDCAサイクルによって、より効果の高い方法を模索していきます。

さて、「宣伝」の場合は、どのような方法が考えられるでしょうか?
雑誌掲載、チラシのポスティング、新聞折り込み、TVCM、ラジオ広告など、様々な方法があります。ターゲットとする潜在顧客へどうアピールするかによって、狙う効果も違ってくるでしょう。 しかし、おそらく一度実施しただけでは、効果が得られないのではないでしょうか?方法を決めたら、継続的に実施して、認知を高めていくことが必要だと思います。

「販促」の場合、例えばイベントを実施して、実際に商品やサービスを体験してもらう、という方法が考えられます。飲料や菓子のサンプリングイベント、法律の無料相談会など、日々いろんなイベントが実施されていますね。しかし、無料の場合は、それを目的に集まる顧客がいるため、実際に商品やサービスにどう結び付けていくか、冷静な見極めが重要でしょう。

実は「広報」活動は、プレスリリースを発表して様々な媒体に取り上げてもらう方法が王道で、費用もそれほど掛からずに実施できます。しかし、ニュースソースとして取り上げてもらう価値のある情報が発信できるか、そこが一番の課題でしょう。小規模事業者であれば、やはり開業時や商品発売時に、いかに魅力的な見せ方をして外部発信するか、そのアイデアにかかっていると思います。
さて、WEBによる宣伝広報活動も本当にいろんなアプローチがあります。これについては、次回ご紹介します。

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