AIの進化について ~イノベーションの成功の秘訣Part 8
本日、JAXAが開発した世界最小級ロケットの打ち上げが天候の理由で延期になったニュースが流れました。延期は残念ですが、日本が誇る技術力を象徴するイノベーションについての記事は、ワクワクします。ナノテクしかり、軽量化や最小化、モバイル化などは、特に日本が得意とする技術のような気がします。AIにおいても、基盤技術において例えアメリカに後れを取っても、特化したり最小化するような技術でいづれ世界を席巻する成功モデルが出てきてほしいものです。
さて、AI導入コンサルを本年より具体的に活動を開始するにあたり、エクイティファイナンスや会社法の情報発信とともに、AIテクノロジーについても少しづつ情報発信していく予定です。そこで本日は、AIに関して把握するための大きな枠組みをご紹介します。そもそもは、カリフォルニア大学のジョン・サール教授が提唱した2種類のAIの定義が、現時点におけるAIを理解する上で参考になるでしょう。「強いAI」と「弱いAI」という分け方です。「強いAI」とは、人間と同様に振舞える汎用的な知能を持ったコンピューターを指します。対して「弱いAI」とは、最近のニュースで取り上げられるビジネス導入されているものの殆どがこちらで、人工知能関連技術と捉えるのが本来正しいと思います。
皆さんは、SFはお好きですか? シンギュラリティが議論されるのもSFの影響が大きいのではと思うのですが、古くは「2001年宇宙の旅」のHAL9000や「ターミネーター」のスカイネット、「アイ、ロボット」のヴィキなど、人間にとって脅威となる存在としてAIが描かれてきたケースも数多く存在しますね。ロボットとしてのボディを持つか否かは置いておいて、そこで描かれてきたのは「強いAI」すなわち汎用的な知能を持った存在です。そして実は現代の技術では、人間の脳を再現するようなこの「強いAI」を実現するのは、不可能と言わざるを得ません。 その理由は、まだまだ脳の機能の全てが解明されていないこともありますが、例え最高水準のスーパーコンピュータでさえ、脳と同じ働きをするためのスペックが桁違いに不足することが理由だと思われます。
一方、人工知能関連技術、すなわち「弱いAI」の分野は、ここ数年で驚くほど進化してきました。この理由の一つは「ディープラーニング」技術ですが、これさえ人工知能とは言えません。やがて「強いAI」を実現するために必要な基礎技術の一つがシステムに導入されたというのが正確な理解と言えるでしょう。現時点で最も有名な「弱いAI」の基盤技術としてIBM社のワトソンが挙げられます。IBMは業務に特化した専門的なワトソンを導入し学習させることによって、実用的になると言っています。そして自らを人工知能とは呼ばず「コグニティブシステム」(認知システム)と呼んでいるところも、自らの技術を正確に把握していると思います。そして、おそらく一番「強いAI」に近いところに位置するのではないでしょうか?
ここ数年で急速に開発されてきた人工関連技術のキーワードを挙げておきます。これ単独でAIと呼べるわけではないのですが、これらの技術の組み合わせによって、画期的なイノベーションを起こすことは可能だと思われます。
・情報検索
・データ・マイニング
・音声認識
・画像認識
・ニューラルネットワーク
・エキスパート・システム
・自然言語理解
・感性処理
・機械学習
・マルチ・エージェント
さて、AI導入コンサルティングを始めるにあたり、3月15日に初めての無料相談会を実施します。AI導入を検討されているのであれば、法人でも個人でも参加できますので、お気軽にお申し込みください。
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