これが開発プロセス!~イノベーションの成功の秘訣Part 4

Y8CKB0O8C2以前のブログ記事で、現実の企業活動において「イノベーション」は、企業の成長を加速し、株主価値を向上させ、競争優位性を築くための鍵となる経営上最も重要な取り組みだとコメントしました。 しかしおそらく、挑戦した企業の大半は自社のイノベーション投資からの効果に満足していないのではないでしょうか? なぜならば、開発プロセスにおいて大事なポイントを外すと、どのような素晴らしいアイデアであったとしても、結果的に失敗する確率が高いからです。そこで本日は、既存事業を持つ企業から、新規の事業開発を経て、子会社としてスピンアウトする方法についてコメントします。実は、私が最も得意とするスキームです。

開発プロセスの手順としては、大まかに分けると、5つのステップがあります。

①経営者のコミットメント
BPR(経営革新プロジェクト)を実行する時も同様ですが、経営者から全面的な支援と責任の所在を明確にするメッセージが全社へ発信されることが、何よりも大切なポイントとなります。また、予算についても明確にコミットしてもらいましょう。

②専任プロジェクトチームの結成
ここでの人選やチーム構成は、会社の規模や状況、プロジェクトの目標などによって変わりますが、成功への重要なポイントでもあります。現場における理解をよりスムーズにするために、人事部と相談するのも良いでしょう。社内のメンバーだけでなく、外部の専門家による協力があると、より成功の確率が高まります。 少なくとも、チームの中に経営戦略、マーケター、計数管理ができるメンバーなどがいるとベストです。

③新規事業案の抽出
社内募集や現場におけるヒアリング、社外との情報交換など、社内外にある有望な新規事業アイデアを抽出します。そこから新規事業として自社に最適なものをいくつかに絞りブラッシュアップしていきます。

④スクリーニングおよびテストマーケティング
新規事業案を客観的に評価会議などを経て評価することにより、1つに絞り込みます。ここでのスクリーニングをいかに具体的な指標を持って実施するかにより、最終的に経営陣による承認も得やすくなってきます。経営者からの承認を得られたら、可能な場合にはテストマーケティングを実施して、更に評価、修正などを実行します。

⑤事業推進体制の確立
具体的に新規事業を移管する先を決定します。事業の推進体制は、必ずしも独立した子会社でなくても良いかも知れませんが、投資をして選択した新規事業であれば将来大きな可能性を持つ事業でしょうから、スピンアウトしてスピードを上げて推進することをお勧めします。

いかがでしょうか?5つのプロセスとそのポイントについてコメントしました。 実際には、2,3ケ月から長いものでは1年近くかかる場合もあるでしょう。 「イノベーション」への投資こそ、会社の未来がかかっているのではないでしょうか。 

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