アイデアが閃く時!あなたの「三上」はどこですか?

QV9FND5D5O文章を練るのに適している場所を「三上」(さんじょう)といいます。これは「馬上・枕上(ちんじょう)・厠上(しじょう)」のことで、「馬上」は馬に乗っているとき、「枕上」は寝床に入っているとき、「厠上」はトイレに入っている時を指しています。

北宋仁宗から神宗期の政治家、詩人・文学者、歴史学者である欧陽 脩(おうよう しゅう)という方が遺した言葉です。「帰田録」の「余、平生作る所の文章、多くは三上に在り。乃(すなは)ち馬上・枕上(ちんじゃう)・厠上(しじゃう)なり」が出典となります。

確かに新しいアイデアを思いつくときは、デスクに座ってひねり出したいと思う時よりも、リラックスしている時間に”ふっ”と浮かぶことの方が多いですよね。でもそこに至るまでに、私の場合は、とにかく思い付いたことをひたすら書き留めます。文字にすると、自分の頭の中にも残るし、整理されて更に新しいアイデアにつながることがあるからです。昔は、手書きでノートに書いたものですが、携帯やスマホを持つようになってからは、そこのメモやTODOリストなどに書き留めてきました。そして、最近になり、デジタルノート「onenote」に過去のメモ、写メ、録音などいろんな情報を1カ所に格納しています。そしてこのブログでも、良いなと感じたことを時々まとめていたりします。この書いて残すことにより、後で見直すと再発見することにつながることもあるので、私としてはいかに思いついたことをすぐにメモとして残すかに拘ってきました。

さて、「枕上」についてですが、確かに就寝前や早朝にふっと目覚めた時に、”これはいけるかも!”というアイデア浮かんだりしませんか? 実は最近になって、睡眠時の脳の働きの研究でわかってきたのですが、記憶の定着と消去の作業は、睡眠中に行われているそうです。学習に使われた神経を除去することで、不要な記憶を消去し、必要な容量を確保しているのです。そして、記憶は、実は2種類に分かれていて、言葉に表せる記憶(名前など)と、言葉に表せない記憶(パソコンの使い方など)があるそうです。そのいづれも、深い睡眠を取った後の方が、向上することが明らかになってきました。

私の昔のサラリーマン時代は、とにかく国内国外を問わず出張が多い仕事でしたので、その時代の「三上」は下記でした。
1.飛行機、新幹線に乗っている時
2.ベットにいる時
3.お風呂タイム

そして、現在の生活では、下記の三つになりました。
1.ホットヨガ
2.ベットにいる時
3.お気に入りのスタバ

今の私にとって、ホットヨガがアイデアを生み出したり、脳内を整理するのに最も効果的だと感じています。仕事で煮詰まったり整理したいと感じた時にホットヨガで瞑想すると、本当にほぐれてくるというか、整理できる気がします。

普段瞑想されない方はあまり意識していないと思いますが、頭の中を空っぽにすることって、本当に難しいです。寝たいと思っても寝付けないときに、次々と色んな事が頭に浮かんできますよね? 普段の生活の中で、人の脳内にはいろんな考えが縦横無尽に走っていて、例え公園でボーっとしている時間があったとしても、脳は目まぐるしく働いていたりするのです。

ホットヨガのクラスは大体60分ですが、その最初の30分位は、自分の呼吸とポーズに集中したくても色んな雑念が浮かびます。そしていつの間にか自分の呼吸に集中できるようになり、最後のリラックスポーズ”シャバアーサナ”で真っ白になれたら、心身ともにリラックスし、穏やかな微笑みが自然と浮かんでくるような心地になれます。課題があってモヤモヤしている時にこの頭が真っ白になる瞬間を迎えられたら、100%ではありませんが、何らかの結論のようなものが得られる気がします。

ホットヨガは1時間で1リットル分の汗をかくほどかなり体力がいるので、いつかは限界がくるのかもしれませんが、その時には瞑想の時間を普段の生活に取り入れることが出来ればいいなと考えています。

また「馬上」にあたるものとしては、今の生活では車がメインになるのですが、どうしても運転に集中せざるを得ず、リラックスタイムとはいきません。しかし、お気に入りの音楽を大音量でかけて走るので、もともとストレスが溜まらない方ではあるのですが、更にストレスフリーになれるようです。

さて、皆さんの生活には、どのような「三上」がありますか?

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