知ってた? 資金調達って、沢山の選択肢があるんです。

当事務所は2つのアプローチで新規事業開発の支援をしていますが、そのうちの1つが「資金調達」です。この「資金調達」には様々な方法があり、資金を集めたい企業のステージ、資金使途、資金の規模、企業の体力や担保の有無、調達期間などによって、本当に沢山の選択肢があります。 私自身長年経営者を務めてきましたので、過去に何度も資金調達を経験しており、その経験を活かせればと、経営コンサルタントになりました。

さて、現在当事務所で主に支援しているのは、「エクイティ・ファイナンス」と言い、株式を発行して資金を調達する方法です。この方法は創業期でも、成長期でも活用できる方法で、大きな資金を得ることも可能です。ご興味のある方は、下記のリンクから当事務所のHPをご参照ください。

本日は、最近問い合わせや相談を受けることのあるその他の方法について、少し簡単にコメントしてみます。まず、沢山の方法を整理する方法として、”返済しなくていい資金”と”返済しなければならない資金”について、見てみましょう。

■返済しなくていい資金
企業にとっては有利な資金ですので、調達に際してはそれなりに難易度があります。以下見ていきましょう。

①補助金 ・・・ 国や自治体が指定する一定の条件をクリアすれば補助金の交付が受けられます。しかし公募期間が短期間に限られ、市や県ごとに応募内容が違うものがありますので、細かくチェックしながらタイミングを見る必要があります。また傾向としては、創業関連は4月~6月に公募が集中することが多いので、このタイミングをはずすとチャンスが減ってしまうようです。

②助成金・・・一般企業では厚生労働省が交付する人材についての助成金が活用しやすいでしょう。シニア層や基盤人材などを採用する際に助成金申請をすると、人件費の負担について助成金が交付されるので、成長期にある企業は検討されることをおすすめします。こちらは難易度は低いのですが、時間がかかるのと、万が一会社都合で解雇などがあれば、助成金の交付はありません。
また、事業分野によっては様々な団体の助成金を活用できる可能性があります。例えば、エネルギー関連であれば、NDDO(国立研究開発法人)やK-RIP(九州環境エネルギー産業推進機構)などの助成金のチャンスがあったり、海外進出であれば、JETRO(日本貿易振興機構)などが挙げられます。

③エクイティ・ファイナンス・・・当事務所はCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)という手法をメインとしていますが、その他にも様々なVCによるファイナンスがあります。詳細は下記のHPリンクをご参照ください。

■返済しなくてはならない資金
端的に言うと融資ですので、利子や返済期間等の条件によって、最適なものを選択できます。しかし融資を採択されるには、適切な事業計画の策定が必要となります。

④公的融資・・・起業や事業拡大に必要な資金を調達する方法としては、比較的ハードルが低い方法でおすすめです。政府や自治体の公的機関が行う融資で、民間の金融機関に比べ緩やかな判断がされます。 公的融資制度は、商工会議所などを通じて日本政策金融公庫へ申請することになりますが、必要とされる書類が多く、通常は比較的時間を要します。私は以前に創業融資の申請をしたことがありますが、他の資金調達を検討しながら資料を揃えていたため、スムーズに決裁して頂いた経験があります。

⑤金融機関からの融資・・・いわゆる銀行からの借り入れです。最も一般的な資金調達でしょうが、現実的な事業計画等を必要とします。メリットとしては、短期間にスピーディーな決済がなされることですが、公的融資よりも比較的厳しい判断がなされる可能性があります。民間金融機関は大きく分けてノンバンク系、銀行による融資、信用金庫や組合による融資の4つが挙げられます。

⑥その他のローン・・・カードローンや事業者ローン(ビジネスローン)も実は色んな種類があります。代表的なのはオリックスでしょうか。他の融資制度で借り入れが難しい場合は、このようなローン制度を検討してみてもいいかも知れません。ただ、金利が高い場合や、返済期間が短いケースもあるので、資金計画を十分に検討する必要があります。

いかがでしょうか。資金調達の種類だけでも沢山ありますが、これらそれぞれの方法についても、かなり選択肢があります。また資金調達先によっては、精度の高い事業計画の作成を求められることもあるでしょう。もし資金調達にお困りでしたら、お気軽にお問合せ下さい。

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