起業する前に絶対に知っておきたい!事業計画書の大切なポイント

起業を考える上で、事業を成功させたいと考えるならば、間違いなく自分の得意なことをすることが近道です。そして、そこにあふれるような情熱と強い意志が備わっているならば、すでにその事業は成功へ向かっていると言っても過言ではありません。今日は、事業計画を策定する前に、自分の得意とすることをどのような事業として形にしていくか、起業のアイデアについてコメントしてみます。

さて、事業を考える際には、自分の興味や身近な問題意識、これまでの経験に基づく発見などをベースに検討することが多いでしょう。事業計画を策定する際に、そのアイデアを基にどのようなビジョンを描くか、これが最も重要だと思います。ただ同時に、収益を上げることを現実的に考えていかなければ、どのような素晴らしいアイデアでも、事業を継続することが難しくなってきます。そこで、アイデアを事業として考える際に、3つのアプローチをおすすめします。このアプローチを意識して事業計画を組み立てることにより、経営リスクを軽減できると思います。

■3つのアプローチ
①短期で売上になる事業を考える
②単価が高いものを想定する
③すぐに売上に結び付かないが、取り組んでみたい事業を考える

①短期で売上になる事業を考える
極端に言えば、日銭を稼ぐイメージです。たとえ単価が低くても、確実に売上を狙える需要のある事業を考えます。最初は単価が安くても、需要があり、質を上げていくことで単価は上げることも可能です。最初は日銭を稼ぐ程度であっても、やがて売上の中心になることは、十分に考えられるでしょう。売上とは、客数×単価×リピート数です。この3つで構成されているのですから、どれかを増やすことで売り上げを増やすことができます。単価が安いのなら、客数やリピート数を増やせば良いのです。 

②単価が高いものを想定する
当然顧客にとって付加価値が高いもの、他者と明確な差別化がみえるものでなくてはなりません。場合によっては投資が必要でしょう。しかし、高い収益を得られる事業を開発できなければ、継続が難しくなってきますので、長期的な視野に立つとここが大事です。

③取り組んでみたい事業を考える
事業を継続するためには、売上が欠かせませんが、同時に夢や想いも欠かせないものです。夢や理想、社会貢献などがあげられるでしょう。お金にならなくてもやりたい事業は、事業を継続するための経営者のモチベーションになります。①②とのバランスが大事ですが、③への取り組みも起業の時に明確に検討してみることをおすすめします。

そして、これらのアプローチによって事業計画を組み立てる際に、必ず同時に検討してほしいことは収益モデルです。収益モデルは、大きく分けると2つの形があります。

■2つの収益モデル
①フロー型収益(スポット案件)
②ストック型収益(継続案件)

①フロー型収益
1度だけの売切りのイメージで、具体的には飲食業などがわかりやすい例でしょう。飲食業であれば、固定ファンを獲得すればある程度の売上の安定は望めますが、他の業種業態においては、フロー型収益だけだと常に新規獲得の営業活動が必須となり、収入が安定しにくいケースが多いと言えます。特に相手に合わせてサービスを提供する場合、常に新しい顧客だと毎回ヒアリングを行う必要があったり、顧客獲得コストも高くなります。

②ストック型収益
契約を結んで毎月定期的に売上が上がるイメージです。例えば、毎月の会費、顧問料、利用アプリ料金などがわかりやすい事例でしょう。継続的な売上があると、収入が安定し計画も立てやすくなりますので、事業の内容にもよっては、この収益モデルの獲得を目標にすべきです。

いかがでしょうか。まずは事業を軌道に乗せるために、事業計画書の作成の過程で最低限検討しておくべき項目として、参考にしていただければ幸いです。なお、事業計画書の作成の支援が必要でしたら、ぜひお気軽にお問合せ下さい。

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