2018年目標は、”Make a difference!”
仕事納めとして、経営コンサルタント兼行政書士として福岡で再出発した私から、今年の総括と来年の目標についてご報告いたします。ここ数年で開業された士業の方や、起業された経営者が、私と同じような悩みを抱えている場合に、少しでも参考になれば幸いです。
まずは私の持論ですが、新たなフィールドで挑戦するときは、必ず3ヵ年の計画である程度の目標を立てて、その目標を達成できるように準備し、修正しながら実行していきます。大好きな地元福岡で挑戦できるということが何より励みになりましたが、やはり経営者から士業への転身というのは色んな意味で勇気が要りましたし、勝手が違うというか、初めてのことが本当に多かったように思います。初年度はとにかく、研修に多く参加し研鑽を積むことと、地元のネットワーク作りに注力しましたが、正直半年くらいでは五里霧中の状態でした。
そして今年5月に2年目に突入したのですが、ちょうど年次計画として以下の目標を立てました。
1.経営コンサルタントとしてメイン業務を見極める
2.継続的なネットワーク作りの場を持つ
3.パートナー連携を強化する
4.収益の安定化を目指す
では、ひとつづつ総括してみます。
1のメイン業務ですが、やはりこれまでの経験を活かすことが唯一の私の武器となるので、最初は「新規事業の立ち上げ」にこだわってきました。幸いなことに、様々な人脈を通じて、地元の大手企業の経営者にも複数プレゼンする機会があったりしました。しかし、なかなか成果に結びつきません。なぜなら、私自身がメインプレーヤーにならなければ、新規事業開発案件は支援という形では成立しにくいからだと思い至りました。ここでの反省は、”自分のやりたいこと”を優先してしまったからにほかなりません。 そこで、下半期はもう一つの私の得意分野である「資金調達支援」に舵を切りました。そうすると、様々なチャンスに巡り合うことができ、現在も進行中です。”自分にできること”を中心に、市場ニーズを探りながら、当面のメイン業務とする覚悟ができました。
2のネットワークは、私には2つの意味を持ちます。1つは、勉強の場であり、もう一つは潜在顧客とのタッチポイントの場です。行政書士の資格を取ったのは、会社法の知識をより強化したかったからですが、福岡ではなかなかチャンスがありません。そこでもっと幅広く経営の側面から知識を得たり、様々な経営者の経験を拝聴できる勉強会に参加してきました。その中で、ようやく継続していきたいネットワークの場が見つかったように思います。ただし、これも変化する可能性は十分にありますし、これからも時間の許す限り、広げていきたいと考えています。
そして、顧客候補とのタッチポイントの場というは、顧客ニーズをキャッチする上で、とても大切だと考えています。これが実に難しいというか、ターゲットを定めて希望しても必ずしもそのポジションを獲得できるかはわかりません。個人を顧客とするならば、無料セミナーや勉強会を実施するなどの方法になるのでしょう。おそらく特性や人脈によるのでしょうが、私の場合は自治体に求めて、登録専門家としてのポジションにチャレンジしてきました。フィットする場を見つけるまでは試行錯誤するほかありませんが、ようやく私のメイン業務に合うような場が今年見つかりました。今後はしっかりと責務を果たしていきたいと思います。
3のパートナー連携ですが、これは事業を営む企業にとっては、販売パートナーだったりするので、利害の一致があるかなどかなりシビアに評価したり、契約上のみのドライな関係だったり、流動的だったりします。しかし、士業の場合は、顧客に対してサービスを提供する上で、タッグを組む相手になりますので、かなり個々の信頼関係や相性、力量の見極めなどに時間を要します。私の場合はまだまだスタートしたばかりなので、それほど多くのパートナーがいるわけではないのですが、尊敬に値する素晴らしい先生方や経営者と巡り合うことができ、いつも教えて頂いたり、協業で助けてもらったり、こちらも大変重要なミッションだと感じる日々です。
そして、最後の4の収益の安定化についてですが、やはり士業にとっては最も重大かつ難易度の高い課題です。最初はストックビジネスの実現であれば、複数のコンサルティング契約を結ぶことだと思い、そのことに注力していました。しかし、福岡においては、例えば税務や労務の顧問契約は一般的であっても、経営コンサルティングはほぼ認識されておらず、その価値を認める市場に到達しにくいと実感しています。また、経営コンサルは薄利多売に向かず、もしその方向でいくと、おそらく疲弊してしまい、顧客の満足するクオリティを提供できないのではと思い至りました。そこで、来年は別の方法で、収益の安定化を図る方向に転換し、こちらも春頃から実現できそうです。
以上ですが、何もかも順風満帆に進んでいるわけではありません。まだまだいろんな不安定要素がありますが、目の前の経営者を支援することに全力を尽くしていきたいと考えています。そしてとにかく仕事が面白くて楽しめていることが、自分にとっては一番だと感じる日々です。
さて、そこで来年の抱負というか目標はずばりタイトルにある、”Make a difference”にしました。直訳すると、”違いが生じる”などになるのでしょうが、私は”変化を生み出し、未来を切り開く”という意味で私自身の目標にしたいと思っています。さて、どんな変化に挑戦できるでしょうか? 今からワクワクしています!
ブログを読んでいただいた皆さま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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